ダンスフロアのマナーについて

ダンスフロアの
マナーについて

ダンスフロアのマナーについて

ダンスフロアは大人の社交場です。
決まりに縛られず、自由に踊れるのがスイングダンスの魅力です。ただ、ダンスフロアでのエチケットやマナーを守らない人がいると、ダンスパートナーや、他で踊っている人に不快な思いをさせることになってしまいます。
エチケットやマナーを意識して、フロアの参加者全員が居心地良く過ごすことができるようにしたいものです。ぜひご協力ください。

★におい、アクセサリー

ペアダンスでは相手との距離が近くなります。
口臭や体臭、きつい香水には注意しましょう。汗をかいたらこまめにふきとったり、シャツを着がえるなど対策を。
大きな指輪、チェーン、腕時計などの硬いアクセサリーやブローチ、ラペルピンなどの鋭利なアクセサリーは意図せず相手を傷つける恐れがあります。踊る際は必ず取りはずしましょう。紛失しないようご自身で管理してください。

★ダンスに誘う/誘われ

スイングダンスはリーダーさん、フォロワーさんどちらから誘ってもOK!
ただし、きちんと「言葉」で申し込みましょう。横柄、無礼な誘い方はNGです。

ダンスフロアのマナーについて

あなたはお気に入りのダンサー、ビギナーさんだけを頻繁に誘っていませんか?
お気に入りの方を占有するのはNGです。
毎回参加人数が異なるパーティでは、リーダー/フォロワーの人数配分のバランスが偏ることもあります。フロア全体を見渡して、参加者全員が平均的に踊れるよう配慮しましょう。
リーダーが少ないと、彼らは休みなく踊ることになりがちです。そのことを考慮して、タイミングをはかって誘いましょう。
また、お話し中の人、他のことをしている人を誘う場合、ひとこと添えてから誘いましょう。
疲れているときなどダンスを断る場合は、「休憩中だから、ごめんなさい」など、理由を伝えてお断りしましょう。

そしてダンス後は楽しく踊ってくれた相手にお礼を伝えることを忘れずに。

★ダンスレベルについて

今ではどんなに上手な人でも、最初まったく踊れない時期があって、先生や上級者の方に育ててもらったはずです。
レベルに関係なく誘いあって、スイングシーンがますます盛り上がれば良いですね!
上級者の方は初心者の方ができること/できないことを考慮して踊りましょう。
また、初心者の方は上級者にお任せして、素直に楽しんでください。
「ごめんなさい!」ではなくお互いが「ありがとう!」という気持ちでダンスを楽しめたら最高です!
また、根気よく踊ってくれた上級者の方へは、上達することがいちばんのお返しだと考えれば、シーン全体のレベルアップにつながるのでは?

★リード/フォローが痛い場合

強引なリード/フォローは禁物です。
もし相手のリード/フォローの力が強いなどで痛いことがあったら、具体的に「ここが痛いので気をつけてもらえますか」と伝えましょう。
相手の方もわざとしていることではないので、ワンクッションの言葉を添えてくださいね。

★混んだフロアで踊る場合

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混んだフロアでは「ロックステップ」や「スイングアウト」などの大きなムーブメントは極力しないように心がけましょう。
リーダーは、ターンや、オープンポジションに移行するときは、周囲のダンサーの動きやスペースを把握しましょう。
自分がいっしょに踊っているフォロワーを守るためであっても、他のダンサーを押しのけるのはマナー違反です。
フォロワーは自分の身を守れるようまわりの状況や自分が進行する先を注意して見てください。
意図せずぶつかってしまった、手が当たった、足を踏んでしまった場合は必ず「ごめんなさい」と言いましょう。

★エアステップなど危険な技

常にまわりの状況を把握し、注意深く踊りましょう。
ダンスフロアでは、他のダンサーの動きの予測は難しいものです。
フリップやエアステップ(大技)など、周囲を危険に巻き込む恐れのある行為は控えましょう。
衝突事故があると、ケガをさせた人だけでなく、ケガをした人、まわりのダンサーすべてを嫌な気分にさせてしまいます。

★教える/教わる

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あなたは「教え魔」になっていませんか?
親切で教えているつもりでも、ソーシャルでダンスを楽しんでいる最中に教わることを相手は望んでいないかもしれません。

教えてもらう場合には、その人の厚意で時間を割いてもらっていることを忘れずに。
初めての方は、フリーレッスンや、定期レッスンを受けられてからの参加をお勧めしています。
(数分で自由に踊れるようになる(教える/学ぶ事)のは「不可能」です)

グループレッスン中は全体の進行が乱れないように、ローテションのリズムを守りましょう。
分からないことがあるときは踊っている相手ではなく、インストラクターに尋ねましょう。

★ソーシャルダンス中での練習

ソーシャルダンス中にダンスフロアを占有しての練習や、鏡の前を占有するような行為はマナー違反です。
ダンスフロアが空いていて、周りの人に迷惑がないか確認してから、節度をもって行いましょう。

★動画撮影

ダダンスフロアの楽しい雰囲気を記録するのは良いのですが、SNS等に公開するとなると、メディアへの露出を嫌がる方もいらっしゃいます。相手の許可を得てから撮影しましょう。また特定のダンサーを記録する場合にも許可を得るようにしましょう。
特にプロダンサーの場合、記録NGの方もおられます。そして彼らもプライベートでダンスを楽しんでいることを忘れないで。
また、ダンスフロア上で邪魔になるところでの撮影もNGです。
動画撮影は、敬意と節度をもって行ってください。

★Jam(誕生日ジャム/スノーボールジャムなど)

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お誕生日などのJamは楽しいものですが、主役の奪い合いになってしまうことがあります。今踊っている相手は十分な長さの時間を踊ることができているでしょうか?
強引な奪い方をしていませんか?
相手の状況、曲の構成などを考慮し、スムーズにスティール(ダンスの相手を交代すること)して、お祝いや歓迎の気持ちを伝えましょう。

スノーボールジャムは中心で踊っている人が、周囲で見ている人を誘って、雪だるまのように増えていき、最終的には参加者全員で踊るものです。この場合にも、全体の状況にうまく乗っていくようにしましょう。

★小さなお子様連れの方

お子様がダンスフロア上で自由に遊びまわっていると、転倒や衝突の危険があります。
ダンスフロア上ではご両親が目を離さないようにしてください。ご両親が踊られるときは周囲のお友達に監督をお願いしましょう。
また、お子様をだっこをしてのダンスはご遠慮願います(まわりのダンサーも気をつかいますし、事故が起きてからでは遅いからです)。
ダンスフロアでは、他のダンサーの動きを予測するのは難しく、万が一事故が起きても主催者や事故の相手方も責任を負うことはできません。

★他人への配慮

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演奏会やレストラン等でスイングジャズが演奏される場合、来場者の中にはお食事や音楽を聴くことが楽しみに来られている方もいます。
スイングダンスが好きな方なら素敵な音楽でついつい踊りたくなるのは分かりますが、ダンスイベント以外では、バタバタと踊られることを不快に思われる方もいることを忘れないでくださいね。

スイングダンスはパートナーや周囲の方々といっしょに作り上げるダンスです。
自分勝手なダンスにならないよう、常にお相手や他のダンサーに配慮して、安全に楽しみましょう!

★最後に

ペアダンスのさかんなヨーロッパ諸国。
特に北欧のデンマークやスウェーデンでは、幼少期(5-6歳)ごろから子供にダンスを習わせます。 ダンスを通じて礼儀作法を身につけるさせるためです。 日本では柔道や剣道を通じて、礼儀作法を学ぶのと同じ感覚です。 学ぶことへの感謝と先生への敬意、練習相手と接する際の態度や言葉など多くのことを学びます。
ペアダンスはリードとフォローの原則。
リーダーはフォロワーをいたわり、フォロワーはリーダーにしたがって2人が協調しあい、相手を尊重することがダンスマナーです。これらを通じて人としての思いやりや、コミュニケーションとしての言語など国際人としてのたしなみと大人の品格を身につける良い機会にしていただけたら幸いです。