リンディホップとは?
なぜみんな好きになるのでしょう?
1998年に日本に上陸、2018年でちょうど20年となるスイングダンスが「リンディホップ」です。今、日本で人気が広がっているこのダンスとは何でしょう?
リンディホップを一言で表すなら「楽しい」、ということになります。Youtubeで検索してみてください! その楽しさが簡単に理解できるはずです。スピーカーを通して陽気なジャズのメロディがダンスフロアに流れると、笑顔や高揚感、良いノリが広がります。リンディホップとは何なのか、なぜ昨今人気が高まっているのでしょう? それをお伝えしましょう!
リンディホップとは?
スイングダンスの起源から考えると、「リンディホップ」とはチャールストンやジャズ、タップ、ブレイクアウェイ等の異なるダンススタイルが合わさったもの。オーストラリアでは「ジルバ」と呼ばれているリンディホップは、素早い動きや空中での見事なアクロバットを魅せることもできます。ワイルドでクレージーな雰囲気も出せる一方、ゆっくりとしたテンポのステップで、落ち着いた、精緻な雰囲気にもできます。
リンディホップには年齢もレベルも関係ありません。初心者だって関係なし。リンディにハマれば、止まることはないでしょう。
リンディホップの歴史
リンディホップは20年代にニューヨークのハーレムで生まれ、30年代と40年代のスイング時代に人気を博したダンスです。その中心地「サヴォイ・ボールルーム」のおかげで、一部分においてリンディホップは、アメリカで蔓延していた人種差別を「打ち破る」という文化的現象を起こしました。ニューヨークには多くのダンスフロアはありましたが、リンディホップが盛況だったサヴォイでは、肌の色関係なくみなが歓迎され、ダンスを交わし、互いに刺激し合ったのです。
正確に確認が取れているわけではありませんが、「リンディホップ」というのは、1927年に初めてニューヨークからパリに単独飛行をし、大西洋を渡ったチャールズ・リンドバーグCharles Lindberghのダンス・マラソンにちなんで、ハーレムでダンサーをしていたアフリカ系アメリカ人のジョージ・“ショーティ”・スノーデンが名付けたという説が有力です。リンディ(リンドバーグの愛称)が大西洋を飛び越えた(ホップした)、というわけです。
リンディホップとスイングダンスは一緒なの?
一見、スイングダンスとリンディホップは似ており、イベントタイトルなどでは同様の扱いになっていることも多いのですが、全く同じものではないと考えることができます。
一般的に「スイングダンス」とはジャズ音楽(特に「スイング音楽」)を使った全てのダンスの総称です。 チャールストンやバルボア、リンディホップは全てスイングダンスとしてみなされ、30年代のジャズ人気と一緒に発展したもの。そこで、リンディホップは独自の動きやルールがあるスイングダンスの一種を指すことになります。ラテンの世界にたとえると「ラテンダンス」が総称で「サルサ」がその一種であるのと同様です。
日本ではどこで学べるでしょう?
日本国内にはスイングクラブや地域のダンス教室がたくさんあります。どこも両手を広げてみなさまの参加を待っています! ダンスに興味があっても、まだ飛び込む決心ができていない!という場合には体験教室へ行ってみれば、基本的なダンスのパターンを学ぶことができます。
体験した後にはきっと、あなたの足がリンディでうずくでしょう。そうなれば近くのダンス・クラスに行きましょう!
仙台スイングクラブ(仙台)、TSDS(Tokyo Swing Dance Society、東京)、Dancing Bus(ダンシングバス、東京)、Swing Gigolo (スイングジゴロ、東京)、 大阪スイングなどのウェブサイトを確認すると、スイングダンスやリンディホップのイベントやクラスを見つけることができます。
日本スイングダンス協会では、上記の他の地域や団体のリンディホップイベント、スイングダンス教室などの情報を歓迎しています。ぜひ 090-5662-8635 までご連絡ください。
リンディホップのファッションについて
スイングダンスの楽しみの一つはおしゃれすること! リンディホップのダンサーを見るとすぐに装いに目がとまるはず。リンディホップの世界では女性は美しく、色とりどりのヴィンテージ・ドレスやスカート、 男性は洒落たズボンとシャツを着ています。女性に装いのアドバイスがあるとすれば、ドレスの下には黒色の短いズボン(レギンスやスパッツ、ペチパンツなど)を履いておきましょう。思いっきり踊れないともったいない!
アップビートの音楽にもついていける適切なスイング・シューズを履くことはとても大切です! 女性はヒールの低い靴や、高さのないソールのスニーカー、男性はチャールストン風の靴が一般的です。Googleで「ダンスシューズ」などで調べれば、選べないほどのたくさんの選択肢が出てきます。
習得するまでの期間は?
一番の基本は「6カウント・ステップ」。これは数時間で学ぶことができます。これがスイングダンスに共通する「始めやすさ」の源。
もちろん、その後の練習が大切。習得期間はもちろん人によってケースバイケースです! 人により学ぶペースも違うし、生まれ持った音感やリズム感、ダンスの才能がある人もいれば、努力を要する人もいるのも確かです。1番のアドバイスとしては、あまり急がないこと! 多くのダンス・レッスンに行き、 先生や先輩、仲間から学びましょう。ダンスフロアに慣れることも大事です。ダンスイベントに参加し、さまざまなレベルの人と一緒に踊る機会を作れば、向上し続けることができます。
リンディホップにルールはある?
コンテストではない、カジュアルなリンディホップにはルールはありません。自由に楽しく踊ること。スイングダンスはペアダンスですが、リンディホップの何が一番良いかというと、楽しめる限り、同性とだって一緒にダンスをしても良いのです!
でも、ダンスはコミュニケーションですから、ダンサーが従うべきエチケットやマナーはとても常識的なものがいくつかあります。
- 誰かをダンスに誘う際は丁重に。通常「ダンスしませんか?」や「一緒にダンスしても良いですか?」で十分です。
- ダンスの誘いは断ってもかまいません。単純に踊りたくないタイミングもあるのです。
- 衛生を保つことはペアダンスの最低限のマナー。もし汗をかきやすければ、替えの洋服を持参し、デオドラントを使いましょう。
- 混雑しているダンスフロアでは気をつけて。スペースを取りすぎる動きはせず、他との衝突を避けましょう。
- パートナーにケガをさせないようにしましょう。これも当然の配慮ですね。
リンディホップの世界についていくつかご紹介しましたが、もちろんこれはごく一部。残りはご自身で見つけてください! あなたの新しい洒落たスイング・シューズを拝見する日を楽しみにしています!