スイングダンスを始めてまもなく

今回はスイングダンスを始めてからの日々を紹介したいと思います。

見習い時期

通ってみようと決意してからパーティー前のミニレッスンを取るようになったんですが、しばらくは大変な日々でした。パーティー前の無料ミニレッスンは30分だけなので1つの型にフォーカスして教わっていたんですが、その1つだけで1曲を踊り切ると単調な感じがして一緒に踊ってもらった人に申し訳ない感じがして、でもそれ以外のことは上手くできないし、ずっともどかしさを感じていました。そして次の週になると前にやったことを忘れたりして、なかなか前に進みません。 ちょっとでも早く上達してかっこよく踊れるようになりたいと、作戦を立ててパーティーに臨んでいました。

技を見て盗む

これは今でも結構やります。他の人が踊っているところをジーっと見て「あ、あれならできそう!」と思って試してみる作戦です。それなりの基礎があればちょっと練習するとできるようになるんですが、始めたてのぺーぺーには高等テクニックでした。簡単そうに見える動きでも、ポイントが分からないと真似をするのは難しく、すぐにグダグダになります。ひたすらジーっと見て、できそうな技は無いかいつも探していました。

YouTubeを見る

恐らく誰もがやるであろう方法。探せばレッスン動画はたくさん出てきますが、初心者にとっての難点は「自分の動きが果たして合っているのかどうかが分からない」ということ。見よう見まねでできるかもしれないけど、力の入れ具合だったりポイントになる動きが見えにくかったりして、やってみると意外と難しいというのが分かります。今でも自分たちだけでレッスン動画を見て動きを真似しても「ん?これで合ってんの?」ということがあるぐらいです。やっぱり教えてもらうのが一番。

スイングダンスの深みにハマっていく

色々試行錯誤しながらしばらく続けていると、レッスンがそのうち2周目に突入します。つまり、それまではどんな技も初めて見るものばかりだったけど、しばらくするとちらほら「あ、これ前やったな」「なんかこれ習ったことあるような・・・」というようなことが起こります。そういう時ってレッスンがより楽しく感じるんですよね。 なんかこう、「自分それできるよ(得意げ)」みたいな。しかも、全部が新しい情報じゃないので、全く初めての人よりかは理解もしやすい。さらに、実践で挑戦したこともあって、難しいポイントとか混乱しがちなところが分かっているから先生の話を聞いて「あー!なるほど」みたいなことが起こったりします。 でもうろ覚えの未熟者だから、できてるつもりでもやっぱり上手くいかない。「えー?こう?こう?」とか言ってるうちにレッスンが終わる。でも前回よりかは手ごたえを感じる。 「うーん、もうちょっと練習できる場所無いかな。」 それまで週1回だったのが、不定期のイベントや練習会の噂を聞きつけて参加するようになったりしてたまに週2回になり、「ちょっとスタジオ借りて練習してみない?」という誘いには二つ返事で参加し、そうしていると数か月に一度とか年に1回とかのイベントの話が入ってきたりして、そしてそれらが重なると週3回・4回なんてときも。 さすがに週4はごく稀にしかありませんでしたが、とにかく踊れるところには積極的に足を運んでいました。 今振り返って「あの時は一番極まってたな」と思うエピソードがあります。日本にしばらく滞在していた熱い仲間の一人のNathanというアメリカ人がいました。とてもリードが上手で、ある日「教えてくれ」と頼んだら快く引き受けてくれて、1対1で教えてくれることになりました。しかし当日はあいにくの雨。それまで、どこかその辺の広場で十分みたいな話をしていたので急にダンススタジオを押さえるということが難しく「屋外・屋根がある・土ではない」で探したときに、道路が線路を越えるための陸橋の下ならいいんじゃないかということでそこで教えてもらいました。電車がすぐ近くを通るし、通行人も少ないけどいないわけじゃないといったところです。目撃した人はびっくりしたんじゃないでしょうか。 夕方、ちょっと暗いところで男同士(片方アメリカ人)が、手を取り合って、一生懸命ダンスをしている。(しかも英語) 不思議と恥ずかしさはありませんでしたが、傍から見れば普段絶対目にしない光景です。それだけ夢中になってたのかなーと今では思います。

まとめ

はっきり言ってスイングダンスは難しいです。いろいろ手を尽くしても結局一足飛びには上手くなりませんでした。でも、だからこそずっと向上心を持って取り組めるし、長く楽しめるんだと思います。 それに、難しいからこそちゃんとできた時の達成感は半端ないです。 その達成感がクセになって「もっとバリエーション増えないかな」とか「あれとこれ組み合わせてみると意外といけるんじゃないか」なんて考え始めるようになってどんどんハマっていったような気がします。 なかなかこの感覚を言葉で伝えるのは難しいのでぜひ体感してほしいと常々思っています。きっとスイングダンスをやっている人はみんな同じように思っていて、だから色んな人を誘うんだと思います。誘われた人は「ほんまかいな?」なんて思うかもしれませんが、楽しいのは間違いないので是非その誘いに乗ってみてください。