スイングダンスに出会ったきっかけ

スイングダンスに出会ったきっかけ

このページでは始めたきっかけについて書いていきたいと思います。 それまで自分は完全に「自分が踊る?無い無い」と考えていました。
  • ダンスが楽しいってあんまり理解できないし
  • やったとしても、定期的に練習に参加しないとみんなに迷惑かけるでしょ?
  • 練習の成果が発揮されるのは発表会だけだし
  • しかも曲が変われば1から振り付けやり直し
  • というかどこで習うの?
とにかく偏見だらけでした。 そんな自分がスイングダンスの場に行くことになったきっかけは 「英会話学校の先生に旅行に誘われて参加したらスイングダンサー仲間5人とのドライブ旅行で、帰ってきてから当然のように誘われた」 です。なんじゃそりゃ。

英語の勉強を始める

飲み歩きが好きで一人でバーとか行ってました。意外と楽しいですよ、一人バー。 ある雨の夜、いつも行ってたバーに行ったらバーテンとお客さん一人。そのお客さんはパナマから仕事で来た人で、日本語が喋れずバーテンと英語で喋っていました。そのバーテンは実は高校の同級生で昔から知っているんですが、「こいつ英語喋れるんかい!」とバーテンに衝撃を受け、さらによくよく聞いてみるとそのお客さんの英語もそこまで流暢ではなく、むしろめちゃめちゃゆっくりだったので「この人の言ってること分かる!」ということが分かって2度衝撃でした。でも聞けても喋れません。そこで思いました。 「流暢に喋るのは無理だと思ってたけど、この感じでいいなら練習したらいけるかも!」 仕事が落ち着いた夏休みに、マンツーマンの英会話学校に飛び込んでみることにしました。

英会話学校の先生と仲良くなる

何歳になっても新しいことを習うのはとても楽しいです。ただ、英会話は人とのコミュニケーションなので「相手に変なこと言って変な風に思われたらどうしよう」という不安と恐怖はとても大きいものでした。でも「今まで、〇〇は英語が必要だから自分にはできない、と色んなことを封じ込めていたのがこれを乗り越えることで全部解放される」というある種の希望を感じていたので、何とか通うことができました。 恐怖は乗り越えるものではなく、感じすぎてマヒさせるというマゾ作戦。これ、今回のコラムのポイントです。 英語では最初の挨拶で「How are you?」と聞きます。中学校のとき3年間ずっと「ファインセンキューアンドユー?」と言わされ続けていたので、実際そういう風に返すとバカの一つ覚えみたいな間の抜けた感じをどうしても感じてしまいます。絶対にそういう返事するもんか!と、何かしらの近況をぐちゃぐちゃの英語で返していました。その当時、仕事以外はそこらへんで酒飲んで帰るみたいなことを毎日していたので、毎回「飲みに行った」と返していたら、どの先生にも「こいつは毎日飲んでいる」と思われ、気が付いたらその英会話学校の中で飲んだくれキャラになっていました。 しかし先生も人間。仕事が終われば一杯引っかけて帰りたい人もいます。「じゃあこの後一緒に下の立ち飲み屋行こうぜ!」と誘われるようになり、何度も一緒に飲んでるうちに「こいつはノリがいい」みたいに思われて、次第にホームパーティーに誘われたり、英会話学校の事務員の送別会に生徒である自分が呼ばれたりしました。英語を勉強している身なのでレッスン以外で英語を喋る機会があるのは望むところです。しかも酒飲んで楽しめる。最高。

ドライブ旅行に誘われる

やっぱりレッスン代が高かったので英会話学校は1年通って終わりにしたんですが、先生とはその後も仲良くしてました。特にホームパーティーを開く先生(Karen)とはたまに会っていました。 ある時Karenから旅行に誘われます。日本に来た友人4人と一緒に京丹後に行きたいと。英会話学校を辞めた後も英語を喋る場は探し続けていたので、即誘いに乗りました。不安や恐怖はとっくにマヒしてます。 民宿とレンタカーの手配をしてあげたら大喜び。まあ英語フレンドリーにしてるようなホテルはちょっと高いし、何よりローカルであればあるほど海外の人は喜びます。おそらく日本人にしか見つけられないであろう超低価格な民宿を予約しました。 1泊2日だったんですが、やっぱり一緒に旅行に行くと仲は深まります。海に行って一緒に泳いで(9月中旬だったけど)、温泉入って飯食って一緒に寝て、2日目は琵琶湖に行って泳いで(9月中旬だったけど)、シーフード食って(滋賀県に海は無いけど)大阪に帰ってきました。解散のときは苦楽を共にした唯一無二の仲間たち的な熱いハグ。お前たちのことは忘れねーぜ!(まだしばらく日本にいるけど)

飲み会からの初めてのスイングダンス

後日、旅行の仲間で飲みに行こうぜということになりました。熱い仲間なので当然行きます。実は旅行中にみんなスイングダンス繋がりで知り合ったということは話に上がっていたので、当然飲んだ後はダンス行くぞということになっていました。熱い仲間なので「ダンスがあるなら自分は行かない」なんて言いません。それにみんなが楽しんでやってるんだから、自分がやっても楽しいんだろうきっと、ぐらいな感じで考えていました。飲んでワーワー楽しんだ後にスイングダンスの場に行くことに。 ダンスホールと呼ぶには少し小さい感じの場所に人がぎゅうぎゅうになりながらもペアになって踊っていて、熱い仲間たちはすぐにその中に飛び込んでいきます。自分は何も知らないのでしばらく見ていたんですが、どうやって踊るかさっぱり分かりません。誰かがそれなりに教えてくれて・・・なんてものはありませんでした。仲間の一人がダンスに誘ってくれたんですが、ヤケクソ踊りもええとこでダンスと呼べる代物ではありません。必要なステップを教えてくれたんですが、当然英語で見たことも聞いたことも無い内容、しかも音楽がかかっている場なのでうまく聞けないしうまく理解できない。それでも何回か誘ってくれた仲間には感謝しかありません。 これが最初のスイングダンスとの出会いです。控えめに言って最悪でした。

2回目のスイングダンス

その後、「いやー、やっぱり自分はダンスなんて無理やったなー」なんて思ってたら、熱い仲間の一人が帰国するとの知らせが入りました。海外なので、帰ってしまうとそう簡単に再会はできません。下手をするともう2度と会えないかもしれない。 当然お別れの飲み会が開かれ、当然その後はダンスです。熱い仲間なので(以下略 2回目はちょっとネットで調べて、どうすればいいのかを勉強してから行きましたが、そんなもんで上手に踊れるほど自分にダンスの才能はありません。結局なんだかよく分からないまま酔った勢いでどうにかしました。もう無理。

3回目のスイングダンスで明かされる衝撃の事実

3回目も送別会からのダンスコンボです。パターン入りました。 実は1回目のダンスの後にもう一度、今度は白浜方面に旅行に行ったので自分の中では熱い仲間から無二の親友ぐらいに昇格してます。絶対に断りません。迷惑かけない程度にしっかり酔っぱらってダンスに向かいました。 ダンスフロアでは日本の方とも踊ったんですが「スイングダンスむっちゃ難しいですねー。どうやって踊れるようになったんですかー?」なんてしゃべってたら 「このパーティーの冒頭30分は初心者向け無料レッスンやで」 なにー! 実は無二の親友たちはみんな踊れるので「最初30分は基本レッスンだから遅刻していっても大丈夫」ぐらいに考えていて、自分はそんなこと知らずにとりあえずついていったもんだからレッスンの存在すら知らずに飛び込みでダンスフロアに繰り出していっていたわけです。そら無理や。 この3回で「どうやったら踊れるのか知りたい」欲求がかなり高まっていたので、次の週からちゃんとレッスン開始時にフロアに行くことにしました。

実は氷解していた偏見

この時点で自覚はしていなかったんですが、最初に持っていた偏見はすっかり無くなっていました。
  • 定期的に練習に参加しないと → 別に誰が来ようが来まいが気にしていない
  • 練習の成果は発表会だけ → 発表会なんか出なくても成果を発揮する場所がある
  • 曲が変われば振り付けやり直し → 振り付けで踊っているような人はいない
  • どこで習うの? → ここ
そして何より
  • 楽しいの? → どの瞬間も全員楽しそうに踊ってる
ということで、何も抵抗はありませんでした。新しい世界にレッツダイブです。

まとめ

「社交ダンスって、楽しんでいる人がいるんだからきっと楽しいんだろうけど・・・」と思っていたことが、実は身近にスタートラインがあって、周りに人がいて、「お前も踊れよ!」「一緒に踊りましょ!」なんて誘われて、とっても楽しそうでかっこよくて、でも堅苦しくなくて、そんな見たことも聞いたこともない未知の世界がすぐそこに広がっていたら、 なんか変われそうな気がしませんか? 自分と同じような始め方をする人はほぼいないと思いますが、どんな人でもレッスンに飛び込めばそれだけで十分です。多くの人が「あ、ダンス始めるって、たったこれだけのことだったんだ」と気付くと思います。 ただ、1回のお試しではひょっとしたら楽しさが見えないかもしれない。できればお試し3回連続ぐらいで参加してもらえたら、きっと楽しさが分かってもらえるんじゃないかなと思います。 続く。